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発声練習の基本的流れと注意事項

何事にもそうですがうまくなりたいなら練習をたくさんすることです。

 

でも、上手くならない。。。。そこには理由があります。

歌声は「目に見えた変化がない」ので「耳だけが頼り」になってしまいます。そんな傾向のある発声練習なので単純に練習の回数をこなすだけではあまり効果がないのです。この章では「発声練習の基本的考え方と注意事項」の説明をします。

 

基本的な発声練習の流れ

突然ですが歌のことは一旦忘れて、体調が悪いときを思い浮かべてください。

 

それをどうしても治さなきゃいけない時、普通は病院に行きますよね。その際こんなやり取りをするはずです。

 

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なぜこんな話をしたのかというと。。。。

 

 

 

 

 

 

 

これが「基本的な発声練習の流れ」のほぼ答えだからです。

 

 

 

 

 

もう少し詳しく見ていきましょうか。 

まず、下図を見てください。ボイトレの流れを図にするとこんな感じになります。

 

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これを繰り返して弱点をどんどん減らしてくって作業がボイトレの流れです。

 

 

間違えやすい注意事項

ざっくりとした流れはわかってもらったとして、それを行動に移す際に注意しなきゃいけないことが2つあります。

この2つの内容が習熟度の速さに直結してきますんで一緒に確認して下さい。

 

 

必ず先生に習うこと

必ず先生に声を診てもらい、問題点の把握と適切なエクササイズの選択を行ってもらいましょう。

 

理由としては、先生=お医者さんと考えていただければいいかなと。具体的には、病状を聞いて処方箋を出すみたいな作業をやってもらうのです。

 

みなさんが病気になったとき、まず真っ先にお医者さんに見てもらいますよね。病状を聞いて処方箋を出してもらうはずです。

もし仮に自分で判断して薬局で薬を買うにしても、それは定期的かかるような風邪であったり等簡単な病気で、複数回経験した中である程度知識があるからのはずです。

 

これ、 ボイトレも同じです。

 

やはりボイトレも先生に見てもらえる環境が大前提です。

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先生がいない場合、上図の灰色の部分を全部自分で判断することになります。

自分の中に声判断の判断基準がない人は根本の問題点把握ができず、適切なエクササイズ自体が選べません。

そんなの知らんとゴリ押しをしたところで、つまるところ意味のない練習を何日も何十回も繰り返すだけで終わります。

 

せっかくの努力が無駄になってしまうなんて本当にもったいないことです。

 

だからこそ、必ず先生に声を診てもらえる環境が必要です。

 

自身の「ものさし」の強化も必要

詳しくは今後説明しますが、発声は全身を使った筋肉運動なんです。

輪状甲状筋や甲状披裂筋や後輪上披裂筋等の内喉頭筋群ほか外喉頭筋群、体幹筋等上げればキリのない何十と集まった筋肉を以下に効率的に動かすかってことにフォーカスします。 

競技では無いもののほぼスポーツの様なもんなんです。

 

だからこそ薬の処方とボイトレの2者で根本的に違う、本当に重要な注意事項があります。

それは、直接的に効果があるかどうかです。 それぞれの違いを簡単にまとめました。

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医者に処方された薬は言わばスイッチです。飲むという行為だけですぐに体の自浄作用にスイッチが入り、そこまで時間もかからず完治できます。

しかし、ボイトレの場合はそうではありません。

科学的にも音声学という分野で音階やや発音の変化でその場限りの効果を与えることは証明ができてますが、この間接的効果から本人に正解を見つけてもらうっていうのがボイトレです。

 

変化を促す事ができるとはいえ筋肉運動ですんで、薬飲んでハイ終わり~になるような単純なものではなく、ましてや言われた通りに練習してれば完璧になるものでもないです。

 

先生から指示されたエクササイズには基本的に理由がありますが、自分の中に声の判断基準があればその意図をより把握出来ます。 

より効果的な練習をするにはそういった自分のものさしをもっておく必要があります。